PRODUCTION NOTES

警察署を退職したロン・ストールワースは、自分の経験を回想録として執筆し、2014年に「Black Klansman」を出版した。出版されてすぐに、ハリウッドは、映画化の提案をもちかける。権利を獲得したのは、『ゲット・アウト』(17)が成功したQCエンターテインメント。そこに、ジョーダン・ピールのモンキーパー・プロダクションズが製作に加わった。監督にはスパイク・リーの名前が挙がり、すぐにだれもが同意した。そこに、ジェイソン・ブラムのブラムハウス・プロダクションズが加わり『ゲット・アウト』の製作チームが再集結した。

 「この作品の雰囲気は、スパイクの作品とかなり似ていると思った」と、製作のジョーダン・ピールが語る。「おもしろくて、サスペンスに満ちていて、とても説得力がある。しかも、サスペンスやコメディというジャンルにあてはまるのに、本当にあった話でもあるんだ。それでスパイクに脚本を送った。原作と一緒にね。それから2、3日後には、僕よりスパイクの方がはるかに脚本を理解していた。彼は本当に素晴らしい映画の作り手だよ。あの瞬間から、彼の仕事ぶりと作品に恐れすら感じてしまうほどだ」

 スパイクは、これまでに何度も一緒に作品を手掛けている脚本のケヴィン・ウィルモットに連絡をした。ふたりは、この実話を映画化するにあたり、過去と現代の社会が抱える明らかな共通点を強調したいと考えた。物語の舞台こそ1970年代かもしれないが、ふたりにとって『ブラック・クランズマン』は時代物の作品ではない。「ケヴィンと話して意見が一致した。これは、どこか現代を連想させる作品にしなくちゃいけない。観た人が、映画のなかの狂った世界を現代のぼくらが生きる世界につなげて考えられるようにね」とスパイクが語る。

 製作のショーン・マッキトリックはこう語る。「この作品には全体像が見えている者の意見が必要だった。それはまさに、スパイク・リーのこと。ストールワースの実話は、いつ読んでも僕らの心を掴んで離さない力がある―僕が一番恐ろしいと感じるのは、この国の現在の状況とものすごく繋がっているところだ。スパイクとケヴィンは、脚本をさらに説得力のあるものにしてくれた。」