2010年『さよならロビンソンクルーソー』で第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、これまでに数々の人気作品を手がけてきた脚本家「野木亜紀子」。野木さんの手がける2020年公開の映画『罪の声』も話題となっていますね!今や大人気脚本家となり活躍を続けられる野木さんの名作を特集していきます!
獣になれない私たち

出典:日本テレビ
放送時期:2018年10月〜12月
出演:新垣結衣、松田龍平、田中圭、黒木華、犬飼貴丈、伊藤沙莉、近藤公園、一ノ瀬ワタル、菊地凛子、松尾貴史、山内圭哉、田中美佐子ほか
野木亜紀子オリジナル作品。本能のまま「獣」のように生きれたら楽なのに・・。身を削りながらいつも笑顔を保ち、誰からも好かれる深海晶(新垣結衣)と、そんな晶の笑顔を「嘘くさい」と評する会計士の根元恒星(松田龍平)は実は似た者同士?!うまくいってるようでいってない人生を送る2人を中心に描くヒューマンコメディ。
★主人公の新垣結衣演じる晶の恋愛模様を中心に登場人物それぞれの事情や生き方を描いていくドラマ。外から見れば上手く生きているように見える晶には仕事や恋人に大きな悩みがあり、その悩みがある日爆発してしまう。その内容に共感できるところや見ている側が泣けてきてしまうような切なさもあり、ディープで個人的にとても好きなストーリーだった。晶が少しづつ自分の殻を破ってしがらみに折り合いをつけて成長していく姿が印象的で面白いドラマだった。(30代女性)
★初めは野木先生なの?と思うくらいのモヤモヤしたりドロドロした気持ちになる、どの登場人物もなんでそんな行動してるのと思ってしまうほど感情輸入しにくいドラマなのですがら何故か見ているうちに引き込まれて続きはどうなるの!と毎週待ちきれない気持ちになるいい意味で異質なドラマでした。そして出てくるビールがいつも美味しそうなのでビールが飲みたくなります。新垣結衣さんの仕事が出来て完璧に見えるけどプライベートでは色んな悩みがたくさんあるそのギャップも見所です。(30代女性)
★このドラマは深海がひたむきに、仕事を頑張っていくところが見どころです。仕事の大変さや人間関係など、いろんなことに悩んでいるところも共感できます。深海の真面目でがんばり屋な姿は、とても魅力的に感じます。また恋愛もいろんなことがありながら、好きになっていくところが見どころです。大人なら誰もがわかると思える作品です。社会人としてのプライドや謙虚さを持つことの大切さを、改めて感じます。深海を応援したくなります。(20代女性)
MIU404

出典:Paravi
放送時期:2020年6月〜9月
出演:綾野剛、星野源、岡田健史、橋本じゅん、黒川智花、渡邊圭祐、金井勇太、番家天嵩、小日向文世、菅田将暉、生瀬勝久、麻生久美子ほか
野木亜紀子オリジナル作品。警視庁に新設された第4機動捜査隊を舞台に、本能で生きる野生的な伊吹藍(綾野剛)と観察眼に長ける理性的な志摩一未(星野源)という正反対の2人がバディを組みガチンコバトルを繰り広げる!24時間というタイムリミットの中で犯人逮捕に懸ける「機捜」エンターテインメント。
★まず綾野剛さんと星野源さんの実に息が合っていて最高でした。ストーリーも面白かったのですが、アクションも、なかなか見応えがありました。特に一番印象に残っているのは、橋本じゅんさん演じる、陣馬刑事です。後輩思いの優しい先輩としての行動(みんなの為に、うどんを作ったり•••)からは、全く想像出来ない、クズミ(菅田将暉さん)絡みの暴走トラックの前に、立ちふさがってたあのシーンは、迫力満点で鳥肌が立つ程でした。そして、主題歌“感電”は、素晴らしくこのドラマのストーリーにマッチしていた事です。とにかく、めちゃめちゃ楽しめました。(30代男性)
★テレビドラマは大衆向けなつくりの作品が多く、そんなにクサい展開なんて現実にはあり得ないだろう…と思えるものが多いと感じています。しかしMIUは違いました。現代社会が抱える問題、人間関係が非常にリアルに綴られていて、現実とドラマとの差異がないのです。ドラマ内の出来事がまるで自分のすぐそばで起きている事象のように感じられ、その分胸にズキリと刺さるようなセリフが多々登場しました。演者さんもまさに真に迫る演技で、良質な映画を見ている気持ちにさせられました。(40代女性)
★綾野剛さんの足が速くて熱血で自由な雰囲気の役柄が、これまで多かったクールでストイックなイメージとは変わってすごく似合っていて親しみを感じました。どんな役でも演じきれる演技力が素晴らしいと思いました。相棒役の星野源さんとのやり取りも相性が良くて楽しく観れました。犯人を追いかけて全力で走るようなシーンも迫力があったし、普段はゆるいスタンスだけど、いざとなると人間味あふれる芯の強い真っすぐな想いをさらけ出すところがグッときました。(30代女性)
重版出来!

出典:Paravi
放送時期:2016年4月〜6月
出演:黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎、荒川良々、濱田マリ、野々すみ花、永岡佑、小日向文世、要潤、滝藤賢一、永山絢斗、ムロツヨシ、高田純次、安田顕、松重豊ほか
松田奈緒子による同名漫画原作、野木亜紀子脚本。黒木華の連続ドラマ初主演作品となった本作。女子柔道のオリンピック強化選手だった黒沢心(黒木華)が漫画雑誌『週刊バイブス』の編集者となり、個性的な編集部の面々のなか仕事に奮闘していくお仕事ヒューマンドラマ。
★仕事に全力ってなんて格好良く清々しいんだろうと思えたドラマです。主演の黒木華はこれが連ドラ初主演。彼女の意欲がビシビシ伝わってきてそこも見どころです。舞台は週刊誌の編集部。そこで働く人々は自分が主役になるのではなく作家を輝かさるために骨身を削るいわば黒子の役割ですが、担当した本が重版となるのは彼らにとって一つの目標なのです。そんな出版界のあれこれも刺激的ですが、登場する漫画家たちの物語も一つ一つ素晴らしいエピソード。編集部から作家たちまでしっかりした役者をそろえ見応えのあるドラマです。(60代女性)
★重版出来という言葉を初めて知り、珍しい読み方だと思いました。出版社のドラマと言えばスクープ誌やファッション誌が多い中、このドラマは漫画雑誌でした。ベテラン、中堅、そして新人漫画家の発掘やどの漫画家の作品を連載するのかと会議で決め、売れ行きが良くてヒロインの黒木華さんが笑顔で「重版出来!」と言うと何故かスッキリした気持ちになりました。重版と言う言葉は知っていましたが、「出来」を「しゅったい」と読むのは専門用語ですよね。素朴なヒロインなのも珍しいと思いました。(50代女性)
★体育会系、元柔道日本代表女子の主人公が出版会社の男性漫画雑誌の担当となり、漫画家や他の編集者とのやりとりの中で成長していく物語です。出てくる登場人物がとにかく個性的に魅力的に描かれています。メインのキャラクター達はもちろん、ここぞという時に頼れる編集長(普段とのギャップがかっこいい)、イケメンギャグ漫画家、など脇もしっかり個性が立っていて面白いです。挫折を味わった主人公を応援したくなるようなそんなドラマです。(30代女性)
アンナチュラル

出典:Paravi
放送時期:2018年1月〜3月
出演:石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子、竜星涼、飯尾和樹、大倉孝二、今井隆文、薬師丸ひろ子、北村有起哉、松重豊ほか
野木亜紀子オリジナル作品。不自然死究明研究所=UDIラボを舞台に法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)たちが死因究明していく。「不自然な死」からそこに隠されたさまざまな人間ドラマが展開されていく。主題歌の「Lemon(米津玄師)」も大ヒット!
★この作品の見どころは、石原さとみさんの演じるミコトです。まず、ミコトの食べっぷりが、すごくよくて、本当に美味しそうに食べてくれるので彼女の食事をしているシーンが、この作品で特に一番の見どころです。毎回ミコトが食事をしてるシーンを観ると何か食べたくなってしまいますし、可愛いです。また、ミコトは白衣を着ているので、石原さんの白衣姿が、とても美しくて魅力的ですし、他の作品では中々観ることができないので必見です。(30代女性)
★解剖医である石原さとみ演じる主人公のミコトが仲間と共に毎回色々な事件を解決していくストーリー。ミコトも過去に家族の辛い過去を持っていて、登場人物1人1人が様々な事情を持っていることが話を追うごとにわかっていくので、1話完結の中にストーリー全体だ大きな筋書きがあるので見応えがあった。最終話にかけて同じ仲間の解剖医である中堂の過去を解明していく結末もよくできていてとても魅力的なドラマだった。(30台女性)
空飛ぶ広報室

出典:TBS
放送時期:2013年4月〜6月
出演:新垣結衣、綾野剛、柴田恭兵、要潤、ムロツヨシ、池内博之、生瀬勝久、水野美紀ほか
夢だった記者になったのにトラブルから不本意にもテレビディレクターとなった稲葉リカ(新垣結衣)と不慮の事故で戦闘機パイロットの夢を断たれた・空井大祐(綾野剛)。人生どん詰まりの2人が出会い、新たな希望を見つけ互いに成長していくヒューマンラブストーリー。
★新垣結衣さん演じる稲葉リカは帝都テレビに務める強引な取材で取材対象を怒らせる報道記者です。彼女は取材対象とトラブルを起こし情報番組ディレクターに左遷されそこで担当した仕事が自衛隊の広報室の取材でした。報道記者に戻りたいリカの喧嘩腰の取材でもフレンドリーに対応する広報室の対応にリカもだんだん自分のやり方が誤りであることに気づき次第にこの広報室の取材にやりがいを見出し行く彼女の姿が素敵だと思いました。脚本の野木亜紀子さんらしい働く女性の苦労や障害などがきちんと描かれた良作です(40代男性)
★テレビのディレクターである稲葉リカが航空自衛隊の広報室の担当となり、自衛隊のことを知っていくうちにその魅力にひきこまれていくドラマです。自衛隊の広報室というあなる知られていない業種のことを丁寧に描いており、自衛隊という特殊な存在についても考えさせられる内容です。広報室のメンバーが室長の鷲坂さんはじめ、とても個性的で見ていて面白いです。パイロットの夢をあきらめた空井が広報の仕事に目覚めていく様子やリカがディレクターとして成長していく様子も見ごたえがあります。リカと空井との恋愛模様も見逃せません。(30代女性)
コタキ兄弟と四苦八苦

出典:テレビ東京
放送時期:2020年1月〜3月
出演:古舘寛治、滝藤賢一、芳根京子、宮藤官九郎、中村優子、市川実日子、門脇麦、川島鈴遥、岸井ゆきの、小林薫、望月歩、吉沢悠ほか
野木亜紀子オリジナル作品。古舘寛治×滝藤賢一という個性派俳優がW主演!真面目すぎてうまく生きられない兄・一路(古舘寛治)と適当でちゃらんぽらんな弟・二路(滝藤賢一)という古滝兄弟が「レンタルおやじ」を始め、クセの強い依頼を頼まれていく・・ダメおやじ2人の人間賛歌コメディ。
★いい歳をした確執のある考え方が全く違う兄弟が、レンタルおやじを一緒にやることで、ケンカをしながらも少しずつ兄弟の絆を取り戻していく様子を描くこのドラマは、レンタルおやじを依頼してくる色んな人たちの人生にコタキ兄弟が触れて悩んだりするところが見どころだと思います。2人の行きつけの喫茶店を中心に展開するところが、地味なのですが味わい深く大好きです。喫茶店で働くさっちゃんを演じる芳根京子さんが、個性派俳優の古館寛治さん滝藤賢一さんに負けてなくて素晴らしいと思います。(40代女性)
★中年の兄弟が主役のドラマで、家族のことや生きることを考えさせ、おもしろい場面も多いです。古舘寛治さん演じる真面目すぎる兄の一路は、無職で独身です。滝藤賢一さん演じる弟のニ路は、いい加減で無職ですが妻と娘がいます。仲の悪い2人が偶然レンタルおやじの仕事をすることになりますが、依頼内容は、余命短い女性の言うことをきくことや、結婚式に親戚として出席することなど様々です。仕事をしながら、兄弟はお互いのことを話し、家出した父や異母の妹の存在も知ります。兄弟は勘違いに気づき理解し合うのがとても良いです。(60代女性)
★考え方がガチガチに固くて、人の感情の機微に酷く鈍感な兄・一路と、無職でぷらぷらしているけど愛情がある弟・二路の2人が、レンタルおやじとして働く物語です。依頼人はみんな個性的な悩みを抱え、頭ガチガチの一路は考え方を揺さぶられることばかり。話が進むにつれ、一路が変化しているような、していないような、微妙な感情の揺れが良いです。おすすめは第8話の、入れ替わり事件の回です。内容は突飛ですが、見事な演技が見られます。(30代女性)
逃げるは恥だが役に立つ

出典:Paravi
放送時期:2016年10月〜12月
出演:新垣結衣、星野源、大谷亮平、藤井隆、真野恵里菜、成田凌、細田善彦、高山侑子、古舘寛治、モロ師岡、高橋ひとみ、宇梶剛士、富田靖子、古田新太、石田ゆり子ほか
海野つなみの同名漫画を原作に、野木亜紀子が脚本を手がけ2016年話題となった本作。みくり(新垣結衣)と平匡(星野源)がひょんなことから契約結婚することに。雇用主と従業員という関係からどんな変化が生まれるのか?新感覚社会派ラブコメディ。
★家事代行の仕事から契約結婚をするにいたったミクリ(新垣結衣)とヒラマサ(星野源)という二人の主人公が、共同生活を通じて心の交流をし、お互いを成長させあうところが見どころです。ミクリもヒラマサも相手を思いやる気持ちがあり、相手が抱えているコンプレックスを認め、相手の良いところをお互いに引き出し合える関係が良いです。ミクリのおばであるアラフィフキャリアウーマンのゆりちゃん(石田ゆり子)が等身大の演じる働く女性を好演している点も見どころです。(40代女性)
★各キャストのセリフが素晴らしいところ。会話の中で何気なく言った言葉が深くて鋭くて印象的なものばかりです。中でも印象的だったのは、平匡の同僚の日野の言葉で「結婚って安全装置みたいなところがある。どっちかに何かあった時に一人だと大変だけど、二人なら何とかなる。生き抜くための一つの知恵袋みたいな」という部分です。なるほどなぁとささりました。他にもみくりのお母さんの夫婦の考え方、平匡の他人を巻き込まないで自分たちで解決しようとする言葉など、共感したりはっとさせられる言葉がたくさん出てきます。(30代女性)